短歌ったー

2022年5月26日に作成 #趣味
5•7•5•7•7のリズムに気持を乗せてゆる〜く呟こう!
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  • 会食に遅れて混ざり(いただきます)声も発さず小さく合掌
  • 枯れ野原乱雑に咲いたコスモスの鮮やかな色ア、秋、窒息
  • もしもまた 偶然どこかであえたなら
    あなたの方から 呼び止めて欲しい
  • 君がいる気がして辺りを探しても
    姿は見えず木犀の花
  • それもまた型破りだろうアンメルツヨコヨコを縦に塗っているひと
  • 倒れても起き上がり咲く秋桜は桜の花ほど儚くはない
  • ASMRの一種かも知れぬ秋の夜長の鈴虫の声
  • 塩と砂糖両方混ぜた卵焼き貴方と私の妥協点
  • 思い出というオブラート劇毒の苦味でさえも甘く包んで
  • 照りつける日差しが暑い暑いよと
    仰いだ空にいわし雲見ゆ
  • あの時はよかったなんて嘘ばかりひとりで泣いたことも忘れて
  • 覆水は盆に返らず後悔は必ず後にやってくるもの
  • ぽっかりと浮いた半月寂しげに失ったものはもう戻らない
  • 街に出て突きつけられる温度差よ
    熱き日差しと寒き懐
  • 2万円分のポイント失効に気づいてしまって立ち直れない
  • 「大丈夫」折れかけていた心根に添え木をくれる歌は御守り
  • 食べて寝て
    食べて食べて寝て
    食べて寝る
    本能赴く 食欲の秋
  • 夢の中の黄色の海で咲いていたフィンセント・ファン・ゴッホのひまわり
  • 焼きたてのパンの香りを漂わせ柔らいでいる墓地に吹く風
  • ひとり飯チラチラ見られる気まずさに丼はこうも薄味だったか