しりとりで小説作ったー

2022年7月9日に作成 #ネタ
しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!

NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
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  • 「感覚でいいなら言えるけど、確定してるわけじゃないのから、骨折り損のくたびれ儲けになるかも。それでも良いかな?」
    ハルカは花畑を眺めながら言った。
  • 泣きそうになった。気を取り直して、高田はハルカに尋ねる。
    「棍棒男達ってハルカの一部なんだろ?なんつーか、こう……どこに居るのか感覚とかで分からないのか?」
  • だらしなくここで眠りにつけたら、などという考えが頭をよぎって、高田はそれを振り払うように首を振った。ハルカと共に花畑に足を踏み入れると、色とりどりの野花が風に吹かれてゆらめく。
  • 花畑だった。きれいな色の花が咲いており、ずっと眺めていたいほどだ。
  • 固く手を繋ぎながら、高田とハルカは森の中を歩く。もはや二人の間に言葉など不要だった。やがて、開けた場所に出る。ここは──
  • やるぞ! と高田は意気込んだ。しかし、手元に携帯端末がないので情報を調べられない。ハルカも持っていない。というか、ここに電波は届いているのか。ここはいつの時代のどこなのか? とりあえず、ログハウスを出て、森を抜けるか……。
  • 「一応、今の所わかってるのは…棍棒男と人間ゴリラ刑事。二人分だよ、高田くん」
    「なら、その二人を探せばいいのか」
    しかしこの二人は、マスク男のように素直に返してくれる気がしないと高田は思った。
  • 何時間経ったろうか、気づくと高田は眠ってしまっていた。目をさますとハルカが立っていた。高田が声をかけようとすると、ハルカが言う。
    「ごめんね、私ちょっと混乱していたかも。私にもわかっていることはあるけど、わからないこともたくさんある。……協力してくれる?」
    「もちろん。一緒に元の世界に戻ろう。ところで、あと何人分のハルカのかけらを取り戻せばいいかわかるかい?」
  • 高田は「え?」と聞き返すが返答はなかった。
    さて、これからどうしよう。彼女を置いて、残りのハルカの一部を探しに行く事はしたくない。
    「ひとまず、目が覚めるまで待つか」
    気を失ったハルカを再度、ソファに寝かせた。
  • 叩かれたラーメンマスクは赤い光を放ちながら、一個の球体になり、そしてハルカの体へと吸い込まれた。ハルカはまた気を失い、その場に崩れ落ちそうになる。慌てて高田が身を支えると、小さな声で「……家系は……ガラの……炊き具合が大事」と呟いた。
  • 高田の肩をポンポンと叩くと、そのままハルカの方へ歩み寄るマスク男。
    「元より、俺は、お前の一部。……この魂、お前に返そう」
  • 「高田くん……!」またハルカが何か話し始めそうになったので、そっとそれを制す。「大丈夫、もうわかっているから」と高田。実のところわからないことは多すぎる。そのやりとりを見ていたラーメンマスク男が「フッ」と笑った。
  • 黙る高田。ラーメンを食べ終え、ようやく「……ごちそうさま。美味かった」とだけ呟く。マスク男は満足そうにラーメンを片付ける。ソファーに寝かせていたハルカが目を覚ました。
  • 「けど」と高田は続けて言おうとしたが、マスク男がそれを遮る。
    「けどじゃない、高田。ハルカが大切なら、ハルカを助けるんだ」
  • 「たんと食べろよ」とマスク男は言った。
    「いただきます」
    高田はラーメンを頬張る。
    「ははは!高田、あの塔でもリスみたいに頬張ってたな」
    男は水を注ぎながら言った。