しりとりで小説作ったー

2022年7月9日に作成 #ネタ
しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!

NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
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  • 瑠璃?何もかも、わからないことだらけだ。
    ハタケヤマの事、マスク男の事、あの少年…ビーナスの事、他にも色々と知りたい。仮死状態から知る事が近道かもしれない。そう思い、高田は強く頷く。
  • 「瑠璃だったっけな。その器。」
    ハタケヤマは何故か笑顔でそういった。俺が混乱しているのをよそに
    「そういえば前、仮死状態に興味がないか?って聞いただろ。その答えをまだ聞いてなかったね。で、どう?興味ある?」
  • ショックを高田は受け、目を見開く。
    自分は魂?一体どういうことだ?
    立ち尽くす高田をハタケヤマは見る。
  • 「ガチ…?」
    高田はあたりを見渡す。最初に見た真っ白な部屋だ。
    棚やベッド、何ひとつ変わりない。
    ただ、あの時にあった高田の足元に飛び散っていた血痕だけはなかった。
  • ハルカなのか?
    そう思った瞬間、手榴弾から爆発音がした。
  • 「高田!!!」
    ビーナスは素早く高田を守るように覆いかぶさる。
    「おい…、ビーナス、やめろよ…」
    手榴弾の爆発は3~5秒、覆い被さった人は助からない。その事を知っている高田は瞳に涙を浮かべる。
  • 「くくくっ、やはりここか!」店の入り口に立った男が、何かを投げ入れる。手榴弾が転がってきた!
  • 「今さっきだけど…。僕の隣の人、高田がつけてくれた」とマスターに説明をする。
    「高田、名前をつけてくれてありがと。名前って己の存在を証明するものかと思ってた。けど、呼ばれるのって案外嬉しい。大切にする」と微笑む。それが高田にとっては別れの言葉に感じ、ビーナスに何か言おうと口を開く。
  • 「食いなよ」とビーナスが微笑む。高田が「ビーナス、お前は一体何を知っ……」と言いかけた時、急にマスターが笑い出した。
    「ハハハッ!いつからビーナスなんて洒落た名前になったんだい?」
  • 高田とビーナスに先ほど注文したワインが置かれる。
    そして、この少年が言っていた”いつもの”だと思われる、サーモンカナッペも届く。
  • 「無理に『あのこと』を思い出す義務はないさ。……なあに、ハルカのことは、もう忘れても構わないよ。その方が、君もいい」
    美しい瞳が、ほんの一瞬だけ、潤んで見えた。
  • 「大丈夫だよ、高田」とビーナスは優しく言う。
    今の思考を見透かされたのかと思い、高田は「何がだよ!!」と強く言い、彼のターコイズブルーの瞳を睨む。
  • 「うまいんだよ、ここ」とビーナスは高田に言う。
    高田は「そうなんだ」と言い、彼を見る。いつの間にか武装をしていない。レモン色の髪、ターコイズブルーの瞳を持つ少年の顔がそこにあった。その顔が懐かしく感じるのは何故だ?
  • ルミナスという酒場に連れられて入った。ビーナスは定連らしく、カウンターに腰を下ろすと、「ワイン二つ、それといつもの」とマスターに言う。
  • 「果実酒が僕的にはオススメ」とビーナスは言う。
    少年に見えたが、どうやら成人しているようだ。
    「高田、もしかして酒飲めないのか?」と彼から名前を初めて呼ばれ、高田は目を丸くする。
  • 「駄目だろ、そんなに人をじろじろ見ちゃ!」と、ビーナスは言いながら、飛行艇を地下の倉庫に入れた。「今日は疲れたろ? 酒でも飲むか?」