しりとりで小説作ったー

2022年7月9日に作成 #ネタ
しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!

NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
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  • 屈強な男が「なぁ〜に勝手に入ってきてんの?」と目の前に立ち塞がる。あの時の棍棒男だ。こいつもラーメン職人だったのか!?
  • たくさんの職人たちがラーメンの湯切りをしている。それを見ていると、自分もラーメン職人だったのではないかと思えてくる。かと言って、軟禁される覚えもなく、ただ困惑
  • ずっと見つめられて、マスク男は少し居心地悪そうに振り返って言った。
    「いい子に、していろよ」
    男がガチャリとドアを開けると…
  • ルームライトの側を通り、そのまま扉の方へ歩いていくマスク男。高田は違和感を覚える。マスク男が家系ラーメンを持ってきた時、確かにあの扉から入ってきた。だが、あの先は崖だったはず……。
  • ははは、とマスク男が笑った。
    高田の思惑を見透かしてか、あるいは食いっぷりの良さがおかしかったのか。
    男は水差しから水を注いで高田に渡すと、空になったどんぶりをさげてくれる。
  • とりあえず、今は情報が必要だ。
    周りに手掛かりになりそうなものがあるか、ちゃんと調べなくては。
  • 今に見てろよ──
    高田は決意した。
    必ず、自由の身になってみせると。
  • 悔しいが、今のところは食べるしかない。体力を回復してから、チャンスをうかがう。それしかない
  • 「たんと食べろよ」と男は言った。
    高田は頬ばりながら頷く。
  • 意味不明なこの状況を、高田はじょじょに受け止められるようになっていた。
  • 「ここが? 神の塔って言うからには神様がいんのかよ?」
    高田は鼻で笑った。
    「神様なんてのがいらっしゃるんなら、聞いてみたいもんだね。何考えてんだか」
    家系ラーメンをすする。濃厚なスープとしっかりした太めの麺がよく絡んで、美味い。
  • 「……神の塔、と呼ばれている場所だ」とマスク男。
  • 「カツカレーは、ないのかよ…」
    釈然としないながらも、今はこの男に従う事にしたのだった。
    「なあ、ここはどこなんだ。ちょっとは教えてくれたっていいじゃあないか」
  • 「高いし、落ちたら死ぬ。食わなくても死ぬ。ラーメンを、食べろ」と背後からマスク男。この男は俺を気遣っているのか? いや、まさか……
  • 突然視界に飛び込んできたのは、高い高い空だった。
  • 海老のように丸まっていた高田は「うるせぇ!食わないって言ってるだろ!」と、マスク男の手を払いのけた。
    「これ以上、こんなところに居られるかよ!」
    ベッドから飛び退き、勢いよく扉を開けると、
  • いつの間にか、マスク男に両肩を掴まれていた。「しっかりしろ、とりあえず、ラーメンを食え」。
  • ノイズが走る。唐突に。
    「────、──」
    マスク男が話している内容が、全く頭に入ってこない。頭が割れるように痛い。
    (う、ぐっ……何だってんだよ、一体!?)
  • ぶ〜ん……という蚊の飛ぶ音が聞こえる。
    「……マスク男、お前は、誰だ……っ!」
    マスク男はその問いに、こう返した。
    「ハルカの……」