• グリーン家◯人事件/S・S・ヴァン・ダイン
    家にある旧訳で読んだけど、新訳があるので新薬で読むことをお勧めします!

    探偵役はファイロ・ヴァンス。ニューヨークに住む、お金持ちかつ美術に造詣の深い男性で、すでに『ベンスン◯人事件』『カナリヤ◯人事件』を解決している。
    ある夜、ニューヨークの名家グリーン家に押入り強盗が入った。強盗は長女ジュリアと養女アダを撃って逃亡し、ジュリアは亡くなった。しかし、長男チェスターは押入り強盗による犯行説に疑問を感じ、地方検事の知り合いマーカムと興味を惹かれてついてきたヴァンスに相談をしたのだった。グリーン家の遺産事情、家族関係を聞いたヴァンスは押入り強盗説をすぐに否定し、名家グリーン家の事件を解決しに調査へと向かう!
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  • スレ主(ijUyzT)2023年12月24日
    ミステリーファンにとっては有名だが、そうでない人には馴染みのない作者、それがヴァンダインだろう。彼は推理小説だけでなく、推理小説の『お約束集』を提唱した人としても有名だ。推理小説が推理小説として成り立つために作家は知っていなければならない(もちろんそれをワザと外すというやり方もできる)条項を『ヴァン・ダインの二十則』という。お約束があるから読者はミステリーを楽しむことができる。
  • スレ主(ijUyzT)2023年12月24日
    返信先: @自分 日本の推理小説にも影響を与えた部分も多い。館もの、わけわからん遺言、仲の悪い家族…金田一耕助シリーズに出てきそう(というか横溝正史は海外推理小説の影響を多大に受けている)なミステリのベタなシチュエーションがいっぱい!ほらまた被害者だ!
    また、この作品では1920年代の医療や精神分析などの状況も垣間見ることができ、その点も心をくすぐられる。そのなかでも特筆すべきはふんだんな衒学趣味の言葉遣いだ。引用、偉人の名前、突如出てくる美術品、とにかくなんか豪華でエキセントリック。医療や精神分析の用語もこれに華を添えている。今あるたくさんの推理小説の古典として、その影響力を感じさせる作品だった。
  • 読んでみます!