• 7.5グラムの奇跡 砥上裕將
    眼科に勤める、視能訓練士さんと患者さんたちの目にまつわるお話。短編集。文章がとても優しいのが印象的。そういう作家さんなのかな

    「いつも、これからが大事なんですよ」と。あまり治療意志のなかった患者さんが重い腰を上げて自分の病気と向き合い、付き合うことにしたときにそう声を掛けてあげられる優しさ。大切さ。もどかしい思いを抱えつつ治療意志があるかないかはどうしても患者さん本人に委ねられる部分も大きいのだなと