返信の受付は終了いたしました。
-
-
- 読み込み中...
ショートショートは難しいですね。挑戦させていただいておりますが、うーむ。書いてる人たちに感心してます。 -
晴れた朝は美しい。はしゃいだ夏、静かな夜明け。
教室のドアを開ける。久しぶりだ。小麦色の肌、逆パンダ。花火大会での人間模様、海外奇譚、新しいお店。チープだが賑やか、とりとめない話が行き交う。夏の名残を全て吐き出すように短く速く、当たり障りなく。思い出の波、昇華する空気。みんな、元気そうだ。
「おはよう」
会話を楽しむ同級生に挨拶をした。にこやかさがスッと消え、曖昧な笑顔。
「おはよ、久しぶりっ」
後ろから背を叩く、アイツ。
「おはよっ。朝からバシッじゃないだろ、もう。」
笑顔でかえす。周りから笑い声、
「朝からバシッ!」
茶目っ気たっぷりに僕も返す
「朝からバシッ!おはよっ」
「おはよ!」
今度は笑顔の同級生。
帰り道。
立寄る墓、白い卒塔婆。アイツの背中。黙って隣で手をあわせた。罪の深さを僕らは背負い、歩むだろう。
夏から秋を繰り返す。新学期、新学年、卒業、毎年消えない、鮮やかな記憶。晴れた空、静かな秋。今年も君の花が咲いている。