• かがみの孤城 辻村深月

    内気で繊細で一見大人しそうな子の内面をここまで丁寧にかけるとは凄い。口に出さないだけで実にいろいろ考え、様子を窺っているのだ。言い出せない分、相手を怒らせないよう嫌な思いをさせないように

    メンバーの名前も案外すんなり覚えられたし、実に様々な側面を見せてくれる。最初は疎らで、段々男子女子に別れる感じとか、それから仲良くなってみんなと何かをする感じ
    大人の監視がないファンタジー空間ってだけで、ある意味ではフリースクールみたいな場所だってことだ。それぞれが何かを抱え学校に行けない子が多いけど、傷を負ってる分同じ境遇だろう相手に優しいし傷に触れないように気を遣い合っている感じとかよかった

    この本の表紙はこころちゃんだけど、きっと7冊あって表紙も中身も7冊分違うんだろうな〜って感じもたまらん
    さすが本屋大賞になった作品だ…