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オラティオがラザルスによって落命する時の壮絶な表情とラザルスがモルティナの首と深く口付けして舌を噛み千切られ(食べられ)た時の恍惚とした表情の対比、あと舌の分の魔力でトトに運んで貰いラザルスを補食する毎にバラバラにされた彼女の身体のパーツがくっついていくシーンに製作陣の本気が見える。
その後で彼女がゾンビナースに包帯で補強されてるの可愛いかった。
屍霊が博物館の標本に取り憑いたりゾンビが寄り集まって肉の巨人になったり餓者髑髏になったりする場面も迫力があった。
題名とキャラデザのギャップで敬遠する人もいるアニメ映画だけど、巨大鰐アメミットの補食シーンやモルティナのキョンシーコス(※本編未登場)がしれっとフィギュア化されていてビックリした。 -
シダリン家の令嬢エーファが急逝し悲嘆に暮れる夫妻は、魔典『ヨミト・エム・ヘル』の禁忌の力に手を出した。しかし、愛娘は冥界の女神モルティナとして復活。全てはエーファを依り代として狙う魔典の目論見通りだったのだ。
生前の「全ての食事に感謝を捧げ、残さず頂く」礼儀正しさと、魔力維持の為に常に空腹を抱え無邪気に食べ歩き続けるゾンビ娘は瞬く間にシダリン家を滅し、愛犬トトと愛馬ゲリュオンを眷属にする。ここヴィスボルクは地獄と化した。
かつてエーファの許嫁であったオラティオ・アウローラがあと一歩のところまで彼女を追い詰めるも、モルティナに一目惚れしたラザルス・ヘルノックに阻止され命を落とす。ラザルスの献身により"一命を取り留めた"彼女はより強大な存在となり、ヴィスボルクは壊滅。世界は終末の日を迎えた。生命無き永い冬の世界を前に、魔典はモルティナ達を地の底で眠りに就かせる。
地上に再び生命が充つるその日まで……。