• 「……なんでもない、なんでもないよ!」シオンは声を絞り出す。今はただ、前へ進むことだけ考えよう。初めての旅で出会った仲間たちのことも、きっとそう願っているはず。母は答えた。「そうなのね。では、あなたには未来への道をあげましょう」。そういうと、シオンの背中に純白の翼があらわれた。