• 赤い月の香り 千早茜

    天才調香師小川朔の下に働く人が主人公のシリーズもの。きっと本作の朝倉満は赤い月の香りがするんだろう
    仁奈さんの欲求の正体は男への憎しみであり、恋人が女なら月のものがくれば愛おしくなるみたいな話は、あーなるほどねーってなった。身体の造り上仕方ないことではあるけど、それにしたって不公平でもあると嘆きたくはなる

    あと最後の最後でようやく、小川朔と朝倉満の名前は対になっていて、朝倉がやすやすと行ける領域に小川朔は行けないんだなぁって
    なんやかんやで一香より普通の日常を送れそう。友達も、恋人もいるという意味で

    とはいえ前作のほうが主人公と小川朔と雰囲気がマッチしていたからか好きという意見が見られるのも頷ける。客観的に二人を見れたのは楽しいけどね