• 河﨑秋子/土に贖う
    養蚕、煉瓦、毛皮用ミンクの生育など、北海道の産業を舞台にしたフィクション短編集
    史実に基づいた各産業の盛衰を掘り深めてあるのではと期待していたが産業の存在がフレーバー程度だったのと、元が短編をまとめたものだったせいか展開が単調に感じられたり、題材にもたれ掛かり気味だったのが惜しいかも
    蚕が桑を食む音を雨音に喩えたり、事故で亡くなった農耕馬の蹄鉄をお守りとするなど、ところどころ表現やシーンに好みの所はあったから読んで良かったとは思う