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だって、彼を傷付けるのは、
本意じゃないから。
もし、彼を傷付けたり、
彼を汚したりしたら、
私は私を許せないし、
きっと、自分に罰を与えて、
自分を消し去りたくなる。
彼を傷付ける私を、
彼を汚す私を、
きっと、私は許せない。 -
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でも、私に何が出来るんだろう。
私が彼に対して、
何が出来るって言うんだろう。
私は、ちゃんと彼のことを
考えられているのかな。
結局、自分の気持ちを、考えを、
自分の正義を、彼に
押し付けているだけに
過ぎないのかな。
そんなの一番嫌なのに。
どうしたら、もっと、
上手く、傷付けずに
彼を愛せるの？
どうしたら、
汚さないままでいられるの？
汚さないまま愛せるの？
分からないよ。 -
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きっと、私以外の人が彼を愛したら、
汚したりなんてしないんだろうし、
傷付けたりしないんだろうな。
綺麗なんだろうな。
私だから、彼のことを、
ここまで傷付けて、
ここまで汚してしまったんだと思う。
自分は彼に相応しくない。
そんなの自分が一番よく分かっているのに、
結局、彼を諦める勇気もなくて、
自分の欲望を最優先にして、
大切にしたいはずの彼を、
私の身勝手な好意で縛ってる。
本当にごめん。ごめんね。
謝ったって仕方ないことは分かってる。
諦めきれるなら、諦めたい。
彼を解放したい。
それら全てが私の思い込みで、
勘違いだったとしても、
私の心の中は、彼に対する罪悪感で一杯で、
そんな自分を許せない気持ちで一杯だ。 -
持っている人が羨ましい。
綺麗な愛情のままで、
彼を愛せる人が羨ましい。
こんなに悩まずに、
苦しまずに済むだろうから。
でも、そんなの逆恨みだ。
お門違いだ。分かってる。
私だって、綺麗なままの感情で
彼を愛したかった。
彼に向ける好意が、
軽い好意だったらよかった。
重たくなければよかった。