高校のころ、「疑う心を持ちなさい。簡単に誰かの言うことを信じるのではなく、まずは自分で調べ、考え、行動しなさい。その意見が俺と違うものであっても、俺はその思考力を評価する」と言ってくれた先生がいた。
この先生のテストには小論文があって、私は「0点でもいいや」と思い切り、先生とは真逆の意見を書いた。評価はS＋で、最高のSを超えるものだった。みんなの前で読まれた後に「これが『自分で調べ、考え、人に伝える』ということだ」と。

それからよくその先生の部屋に行き、いろんな相談もした。卒業式直前先生に「スレ主、諦めるなよ。お前を理解してくれる人は少ないかもしれん。でも絶対にいる。だから諦めるな。人と対話することを諦めるなよ」と言われて…
卒業式離任式。先生は違う学校に赴任され、私もまた上の学校に進んだ。お会いすることもなく22年、だけど今でもお話を覚えている。「『大人』と違う意見を持っていてもいい」と教えてくれた、私の恩師。
N先生、お元気ですか。