子どもの頃、「金がない」と言われて、３姉弟のなかで真ん中生まれで一番小柄な私だけがいつもお古を使わされてた。

洋服は私の好みじゃなくて、ぐずる私に母親は「主ちゃん、すっごく似合ってるよ！かっこいいね！かっこいいの、主ちゃん好きだよね！」って納得させるための言葉を並べられて無理やり着せられ使われたし、私もだんだん諦めた。

大人になって、いろいろと自由になった今、好きに自分の身体にあった服を買えるようになったけど、いいなって思った服が本当に似合っているのかが分からない。友人は「いいじゃん」って言ってくれるけど、それも『納得させるための言葉』なんじゃないかって疑ってしまう。だんだん、自分の好きな服も分からなくなってきた。