• CC0vV56月9日
    神々の山嶺 夢枕獏

    いやー、すごい作品だった。羽生丈二という男の在り方。生き様
    ザイルで繋がったパートナーが滑落、自分の命も危ないときどうするかという問いに切ると即答したけど、作中で描写されてる彼は必ずなんとか助けようとしているのを考えるとせつない。岸のことがなければ違ったのか、岸を失ってしまったから余計に山に取り憑かれたのか。不器用故に一つのことしかできない自分をわかっている感じも、バカにされない方法としての山岳会入りもなんとなくせつない
    あまり語らない羽生の手記もまたいい。ああ、本当に自分に厳しい人でそれを相手にも求めてしまう人なんだなとか

    ここまで山の話しされたらお腹いっぱいですわってくらいの満足度
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