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自我を意識した時には既にここに居た。
沢山の彼らが、やってきてはガラス越しに手を振った。
巨大な窓には、真っ暗な中空に浮かぶ、青と水色と白と所々茶色の球体が浮かんでいて、何故か見ていると飽きない。
暑くもなく、寒くもなく、苦しみも無く、毎日美味しいものを食べ、ゴロゴロと健康に、だけど、随分長く生きたのだろう、そろそろ俺の寿命のようだ。
眠る前に聞いた言葉は何と言ったのか、何度も彼らは俺の名前を呼んでくれた。「最後」と。 -
彼らが我が物顔で空に留まるようになってから、戦争は無くなった。