• eA.QG58月15日
    残月記 小田雅久仁

    月の嫌な側面をテーマにしているような本
    3つの物語で構成されている短編集のような、そうでもないような。前半2つの作品はオチがややあっけない
    残月記はさすがに面白かったが近未来の日本が独裁国家になっていたり架空の病気持ちの人にやたら厳しい世界なのは注意か。宇野冬芽という人物が残月ということになるので、後世の目線から語られる視点と、冬芽目線で語られるシーンと、夢の中の月世界とが交錯する
    無口で朴訥とした我慢強い人物だからこそ、段々と応援したくなる感じ。結構好きになってしまった

    圧巻ではあるが、これでもか!と頁数ギチギチに文字が刻まれているので思ったより文章量が多いと思うので覚悟は必要かもしれない。男性作家さんで設定にこだわるタイプ感
返信の受付は終了いたしました。