• 97y89w9月10日
    本日もイザナギ様は千曳岩の前にイザナミ様の(最近の)大好物であられるやや御高めな"貯古"を置いていきます。あの難題事(※喧嘩)以来から、なんだかんだといってもやはりイザナギ様はイザナミ様を愛しているのです。イザナミ様も傷付いてはいますがイザナギ様を愛していることには変わりません。ただ、あの最初で最後の難題事が未だに二人の間を引き割いているだけなのです。イザナギ様は妻の好物を手土産に黄泉比良坂まで足を運んでは、千曳岩の前にそっと置いて足早に帰り、すぐに従者から妻の様子を伺っております。イザナミ様もイザナミ様でイザナギ様が手土産を持ってくる時間帯に千曳岩まで来てはそっと耳を寄せており、密かに楽しみにしているのです。難題事<千曳岩>を挟んではいますが、お互いの気持ちは最初から変わらないままでした。そろそろ、でしょうか。花言葉ならぬ菓子言葉があります。貯古は「あなたと同じ気持ち」。本当の和合まであと少しです。《菊理媛の日記・御代:令和》