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個人的に作中での動物の生死に関してあまり頓着しないのだが、今作の犬が倒れたシーンでは言いようのない不安に駆られた。犬の立ち位置、描かれ方が非常に印象的。 -
19世紀末の南米チリを舞台とした一家3代の物語。すごく面白かったがいろいろ起こりすぎて具体的にどこが良いか表現しづらい。
タイトル通り不思議な力を持つ人物が登場するが、軍事クーデターなど実際の出来事を下敷きに書かれており、ストーリーの軸は現実的で残酷であった。文章は平易で読みやすい。後半に進むにつれ読むのが苦しいシーンが増えていくが、展開が気になるので一気に読んでしまった。
ガルシア・マルケスの『百年の孤独』と比べられているらしいがこちらは未読なので読み比べてみたい。