• Qiew9i10月9日
    世はすべて美しい織物 成田名璃子

    織物は縦糸と横糸を交互に絡ませて作られる。
    戦争が始まっても織物に魅入られて生きる芳乃と、生きづらさの中でもがく現代の詩織の物語が一章ごと交互に綴られ、なるほどこれは縦糸と横糸なんだな、と。
    読み終わったあと、しみじみタイトルを読み直してしまった。
    父親のくだりで祝福のようで呪いでもあることも描写していたのもよかった。
    なんとなく図書館で借りた本だったのに、ものすごく刺さってしまった。面白かった
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