映画「マミー」
和歌山毒入りカレー事件の犯人が冤罪である可能性を訴えたドキュメンタリー映画なんだけど、見ごたえがあった。
証拠不十分ではあるけど他に犯人がいるという証拠を挙げることもできないという、ずさんな捜査によるかなりグレーな状況で死刑判決になってしまっているのは問題。
いつ誰がいい加減な捜査に巻き込まれて死刑囚にさせられてしまうかわからない司法のあり方や、悪そうに見える人間には冷たい世間に怖さを覚えた。せめて再審は必要だと思う。
それはそうとして、林真須美の夫があっけらかんとヒ素を使った保険金詐欺の手口を語るのには驚いた。自分の身体を犠牲にしてでも大金をせしめるのは強すぎる。