子どもの頃、近所の飯屋さんでやけに怖い狐の面を見た。
怖がってるのは私だけで、家族親戚一同「何が怖いの？」とキョトン顔。私の記憶はそこまで。

十数年経ってから知ったのだけど、私が怖がって号泣するもんだから曽祖父が私を連れ出して家に帰った。その直後、ざわつく店内。その飯屋さんの息子さんが地元の山の木にぶら下がっていたのが見つかったらしい。

成人前まではこういった「理由はわからないけど怖い」が身の回りにたくさんあった。今はもう特に何も感じない。私が今日何気なく迷い込んだ道では通り魔によるサ…人が起こったことがあるらしいのにね。