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小説書いったー
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2022年6月29日
新しい腕時計を買った。店を出る時に、店主が「その時計には時を刻む機能が付いていますよ」と微笑んだ。その時は、随分と洒落た物言いをするものだな、としか思わなかった。
しばらくして、俺はあることに気が付いた。腕時計の一から十二までの数字、その全てに切れ込みのようなものが付いているのだ。何となく弄っていると、十二と一の間がぽとりと床に落ちた。それからだ。俺の中の一時間が消え失せたのは。十二時を迎えると、次の瞬間には一時になっている。同僚にそれとなく聞いてみたところ、周囲からは俺がきちんと昼休憩を取っているように見えるらしい……が、俺にはその間の記憶も感覚もない。
恐ろしくなった俺は店に駆け込んだ。店主に事情を説明し、元に戻して欲しいと懇願する。すると、店主は困ったような顔をしながら「それは無理です」と言い、こう続けた。
「最初に言いましたよね。その時計は時を刻む、と。バラバラに刻まれた時間を戻すことなんてできませんよ」
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しばらくして、俺はあることに気が付いた。腕時計の一から十二までの数字、その全てに切れ込みのようなものが付いているのだ。何となく弄っていると、十二と一の間がぽとりと床に落ちた。それからだ。俺の中の一時間が消え失せたのは。十二時を迎えると、次の瞬間には一時になっている。同僚にそれとなく聞いてみたところ、周囲からは俺がきちんと昼休憩を取っているように見えるらしい……が、俺にはその間の記憶も感覚もない。
恐ろしくなった俺は店に駆け込んだ。店主に事情を説明し、元に戻して欲しいと懇願する。すると、店主は困ったような顔をしながら「それは無理です」と言い、こう続けた。
「最初に言いましたよね。その時計は時を刻む、と。バラバラに刻まれた時間を戻すことなんてできませんよ」