OK
  • 今日で世界は終わるのだという。
    もう足掻いてもどうにもならないのだという諦観と、終わるまでに何かをなさなければという焦燥感で胸が苦しい。
    丘を越えると一面が雪景色で、空は白っぽい青から黄色へとグラデーションを作っている。
    思わず隣を歩いていた知らないおじさんに
    「もうすぐ終わるというのに、世界はこんなにも美しいんですね」
    と話しかけてしまった。普段ならそんなことしないのに、と自分で自分に驚いて、そこで目が覚めた。
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