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最初は猫9:人間1みたいな生き物だった
使われてないスタジオみたいな部屋に閉じ込められていて、そこで過ごしてたんだけど、とある日に扉が開いて優しげな男性に拾われた
その人が最近できたばっかで3人くらいしかいないグループでアイドルやってて、一緒にそこに所属する事になった。この時は猫8:人間2くらい
二本足で歩いてたけど体は小さいので、よくその男性に抱っこしてもらったり散々猫扱いされていた
何もかも初見なので踊りも怪しいし歌も微妙だったけど頑張ってやってた
他のメンバーは最初は怪訝そうにコイツやれんのか?みたいな様子だったけど、次第に慣れて普通に接してくれるようになった
普段練習してる部屋を出るとすぐゲーセンになってて、そこのゲームはほぼ我々のアイドルメンバーの紹介用だった 動画で自己紹介や曲が聞けたり
そこに自分の筐体がほぼ無かったので、あまりファンから認知されてなかったけど、初めてモニターだけでも設置された時は拾ってくれた男性と共に喜んだ -
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他のメンバーの事も知るため、そこのゲーセンを回ってみたりしてた
その中に知らない猫の写真があって、自分の呼ばれ方と同じ名前が書かれていたのを見て、「昔ここで飼ってた猫がしんだか何かでいなくなり、自分はその代わり扱いなのだ」と察して悲しくなったりした
なんだかんだアイドルやるのも慣れてきた頃、拾ってくれた人がスランプか何かで塞ぎ込むようになり、ついにそのユニットを辞めた
というか来なくなった
予兆はあったので、もっと積極的に関わって原因を聞いて解決を目指したり、自分も一緒に辞めて別の場所に行くなりすれば良かったと後から後悔した
しばらくは寂しくてめそめそしてたけど、他のメンバーはいつも通りだし、自分もそれにつられて通常運転に戻って行った
しばらくして、そういえばあの人の名前は何だったんだろうと記憶をたどるけど出てこない
ゲーセンの筐体を見に行っても、もう撤去された後で分からない
他のメンバーも、そういえばいつの間にか忘れたなと言われた -
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あんなにしてもらったのに自分はなんて薄情な奴なんだろうと思った
この頃はもう割と人間に近い状態で、猫要素もあるんだかないんだかなくらいになってた
その人がいなくなった事で胸にポッカリ穴が空いた気分になり、それをずっと引きずりながらステージに立ってアイドルやってる夢だった -
最初は猫系男子超えて言葉通りほぼ猫だった
色々あって感性が大人になり、ほぼ猫から人間の可愛いタイプになってた