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  • NONnJx3月16日
    酒場の文化史/海野弘
    主に欧米における飲酒文化の変遷を描いた本。いきなり「原始時代に果物が発酵してできた酒を薄暗い洞窟で飲んだのを酒場の始まりとしたい(要約)」と出てきて、神話に対する解釈も「根拠に欠ける推測のような…」と言いたくなる内容で不安にさせられたけど面白かった。パブってパブリック・ハウスの略だったんだ!?
    保守的で厳格な女王から快楽主義の王様に王権交代したら女性の価値観も変わって、酒場への需要が「個室で女性だけで飲める」から、それまで慎みがないとされてきた「演芸を眺めながら飲める」に変わった(そして需要の変化を見誤った店が潰れた)という話が面白かった。
    いちばん「へぇ~!」ってなったのは人気芸能人を意味する「スター」の由来が「輝いてるから」でなく「ミュージック・ホールに毎晩芸人を出演させたから」だったこと。星が基本毎晩見えるものだからだったのか…