去年の話だ。夏の思い出に恋人と里山散策ツアーにいく。美しい花と自然の空気だ。周りには多くの人たちがいた。家族、カップル、友人同士やひとり散策の人がのんびりしていた。
15時に特産バームクーヘンをカフェテラスで食べている、、、と、悲鳴が。見回すと腹部を手で抑えた人がいた。続いて弱々しい声が聞こえた。「ち、血が、さ、刺された、、」
隣向かいの席の人だ。恐る恐る離された手には真っ赤な鮮血がべったりついている。「ああ、なんてこと。」同席した人は恋人だろうか。心配そうにしている。
様子を見ていた友人は顔をしかめて部屋に戻ると言い出した。不安ながらも私は友人と部屋に戻った。

次の日。ネットや新聞に昨日のことが書いていない。私はジャーナリストのため記事にすることにした。他の人がスルーした昨日のことについて解明していただきたい。