• y9kHXg5月6日
    返信先: @自分 4

    店を出た彩乃は、港の風に吹かれながら時計を見つめた。1945年から2025年へ。祖父の時間が、彼女の時間と繋がった。

    その夜、宗次郎は店を閉め、店の奥で古い時計を手に取った。妻の形見だ。秒針は止まっているが、彼にはその音が聞こえる。妻の笑顔、共に過ごした時。「お前も、動いてるよ」と呟き、彼はそっと時計を仕舞った。

    月影時計店は今日も静かに時を刻む。宗次郎の手で、誰かの物語がまた動き出すのを待っている。
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