• WZ5bZQ5月7日
    返信先: @自分 ゴールデンウィーク明けの水曜日。営業開始直後の9時5分、黒いマスクとサングラスで顔を隠した男が銀行に押し入った。手に持つ拳銃を振りかざし

    「全員動くな! 金を出せ!」

    と叫ぶ。客と行員たちは凍りつき、カウンターの後ろで震える。林は膝を抱え、中村でさえ青ざめて黙り込む。

    その時、扉が勢いよく開いた。
    「おはようございま…へっっっくしゅい!!!」
    佐々木の派手なくしゃみがロビーに響く。
    飛沫が強盗の顔に直撃。
    「汚ねえな!」強盗が顔を歪める。
    「あー、コロナかも」
    佐々木は鼻をすすり、能天気に笑う。
    「なんだと!?」強盗の声が震える。

    林が震えながら呟いた。
    「今朝、佐々木さんから体調悪いから遅れるって連絡きました…」
    彼女の青ざめた顔が、信憑性を増す。
    「本当にコロナだったんだ…」
    「そういや、顔色悪いぞ…」
    他の行員たちが囁き合い、強盗は拳銃を握る手に汗をかく。
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