• WZ5bZQ5月7日
    返信先: @自分 悠斗の近くにいた彼は、飛沫を浴びた恐怖で震え上がる。強盗に来て、死病に感染するなど想像もしていなかった。

    「ち、チクショー…お前、絶対許さねえぞ!」強盗は震える声で捨て台詞を吐き、慌てて逃走。ロビーに静寂が戻る。

    「いやー、危なかったっすね〜」
    佐々木が頭を掻きながら近づくと、行員たちは一斉に後ずさる。油断は出来ない。コロナの疑いは晴れていないからだ。
    「お前、コロナって言っただろ…」
    中村が恐る恐る言う。
    「冗談ですよ、冗談!」
    佐々木は笑うが、誰も信じない。
    「信じられるか!」
    中村の声に、他の行員が無言で頷く。

    「仕方ないな〜。じゃあ測りますよ。これでコロナじゃないって分かるでしょ。林さん、体温計貸して」
    佐々木が手を伸ばすと、林は嫌そうに非接触型体温計を差し出し、素早く手を引っ込める。感染を恐れているのだ。
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