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付き合うことになって初日の夜、私は家、彼は宿にいた(ネッ友が私と遊ぶのに泊まりで来ていた都合で彼も泊まってた)
また私は勉強か何かしてて、プリントを読んでた
ゆっくり文字を目で追いながら、彼がLINEくれた時に読んでた文字に印をつけた
そうすれば、やりとりの速度や回数が分かるなって
些細な事をいちいち記録しちゃうくらい大好きだった
その1枚のプリントが印だらけになりかけた頃に寝たんだと思う
また翌日も一緒に過ごした
彼といた記憶しかないから多分2人でデートしたんだと思う
キスもしたんだけど、彼は顔を全部見せてくれなかった
馬のお面を鼻くらいまで上げてのキスだった
唇は結構厚くて男前な顔の雰囲気に思った
その後に並んで歩きながら他愛のない話をした
最初は英語話してたはずなのに、何故か次第に日本語に変わってたというか、自然と理解できるようになってた -
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ここから出血の話あり
幸せだなーなんて思いながら歩いてたんだけど、突然音もなく彼の左足が根元から切断された
すごい血が出てたと思う
驚く間もなく、今度は首を根元からごっそり
パニックになって、首を断面同士くっつけてみたり、どうすればいいか分からなくて変な声が出たり
今まで2人で外を歩いてたはずが、そこから場所がカラオケの個室と病院の待合室が混ざった様な場所に、人数も2人から私の兄妹や友達何人かが一緒にいて、兄妹が救急車呼んだり、応急処置してもらったりしたんだけど、やはりダメだった
彼の顔が入った馬のお面を抱えて椅子に座った
ふと今ならお面外して素顔見れるんじゃね?と謎の好奇心が顔を出したけど、ずっと隠してたくらいだから見るのやめておこう、こんな状況になって彼の素顔を見てガッカリしても嫌だしと考え直す
お面のふちのビラビラがやたら印象に残った -
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救急隊員が来てくれてた時に、警察も来てて、彼はどこの誰かとか色々聞かれたんだけど、正直出会いはネットだから本名すら知らないし、カバンも勝手に触らせて貰ったけど身分証みたいなのも見つからず、彼が誰か誰も分からなくて私達も警察官も困った
皆家に帰され、泣いたのかは分からないが整理の追いつかないぐしゃぐしゃな頭のまま、自室の衣類もとっちらかしたり、妹の部屋に入ってグダグダしたり、落ち着きのない迷惑なやつになってた
家族から優しく促されて自室に戻り、布団に入ってその日はとりあえず寝た
翌朝、結構早い時間に起きたと思う
ピンポンが鳴ってネッ友と兄妹が山道走れるゴツイ車(屋根なし)に乗ってやって来た
誰かに言われた訳じゃないけど、彼の葬式だからと理解して(現実はそんな早くに葬式になるのか?ならんくね?)飛び起き、すぐ準備した
別に喪服じゃなくても普通の私服で良いとの事だったけど、一応黒っぽいワンピース着て皆と合流した -
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一番下の妹の口元が変わっていて驚いたが、よく見ると見覚えのある雰囲気
車を運転してきた病院関係者が、彼の口元を私の為に移植?したとの事
これならいつでも彼の口元を見て思い出せるでしょうって
どうやら首から切断され顔が落下した時に、地面への衝撃で鼻から上が潰れてしまったらしく、一応お面を外してある程度の再現はしたが、再現しきれなくてどうしようもなかったとの事
彼の遺体は棺桶でなく布団を被せて更に黒いビニールで覆われていて、顔は何故か四角いキャンバスみたいなのに皮膚を貼り付け、物凄く薄く短い目と落書きレベルのニコッと笑った口が書かれて立てかけてあった
その横に席があったから座って、皆で葬式の会場に向かう
会場内に着いてから一気に悲しみが襲ってきて、椅子に座りながらお腹が太ももにつくくらい背中を丸めて泣いた -
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中には知らんおばあちゃんとかがいて、その1人がそんな座り方じゃ背骨が歪むよ!とかなんか言って叩いてきた
叩くくらいの強い勢いでマッサージしてくれてるのが分かったから、そのまま黙って続けてもらった
その葬式が始まる前に、時間枠が終了後になって私は1人で部屋にいた
ここで一度目が覚めた
でも続きが見たいと思って寝たたら続きを見れたので続き
自室の隅に1人で座っていた
ふと机の上を見ると、彼からのLINEの頻度を記録したプリントが目に入った
そういえばこんな事もしてたなって遠い過去を振り返る無機質な感じで思い出した
すると彼が自然に隣に座ってて、これ何?って聞いた
これね、読みながら貴方とのやりとりしてたの 貴方が返事をくれた時に読んでた場所に印付けたんだよって答えた
印の密度が高い所は、返事がすぐに返ってきてね、凄く嬉しかった 逆に飛んでる所は返事がなかなか無かったから、今何してるのかなーってずっと気になっててねーって -
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したら、そんなに僕の事好きだったの?嬉しいって言われたのか言われてないのか、なんかそんな気配がしてまた目が覚めた
目が覚めた後に、やたら感情移入してて彼の事、大好きだったな……寂しいな……と涙が出てきた
夢と現実がごっちゃになった変な人になってた
何となく自分の中で留めておくのが寂しいから書き出して供養的な -
夜勉強してる間に携帯触ってて、そこからたまたまリアルでは疎遠になったネッ友2人と連絡取れて、また遊ぼーって話になった
その時に、その2人のネッ友(この2人同士はリア友)にまたネッ友みたいな仲良くなった人がいて、その人も来る事になった
おそらく翌日、いざ会うと、こんな事あったね〜って昔話に花が咲いて楽しかったし、その新しいネッ友がめっちゃカッコよくて好きになった
背が高かった 最初は英語喋ってた 歳は多分大人だったと思うけど聞いてなくて背丈から勝手にそう予想した
しかし何故かその人はずっと馬のお面?を被ってた
配信者が顔隠すのによく使うあの顔が妙にリアルなやつ
だから顔も正直全ては見ていない それでも好きになった
向こうも私を好いてくれて、付き合うことになった