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──犬神家が増えてる。
プランターがひとつ増え、同じようなポーズの下半身が生えたものが増えいる……いや待ってちょっと待って、なんだこれなんだよこれ!?
上半身が生えてるなら──それはそれで嫌な絵面ではあるけれども──まだ理解る、なんで下半身だけ増えてんの!?つかどっから来た!?室内っつったところでワンルームだぞ?どうやったってベランダは視界に入るし音も聴こえる位置だ、誰かが勝手に設置したとしても気がつかない筈がない!!
………………………………………………………………………………………………………嫌だけど、本ッッッッッッッッッッッッッッッッッ当に嫌だけれど、ベランダに出て近くで見たほうがいいのかもしれない。そう思い、そうした。
新しい足は筋肉質だが、最初のと比べるとたるんだ感が強い、二十代というよりは三〜四十代くらいか。 すね毛は濃い、いかにも──といった感じの足。共通しているのは最初のもこれも、両方とも裸足であるということ。 -
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少し気分転換がしたくなり、視線をベランダの向こうへとやる。
いかにも『はいはい、ある程度の都会のベランダから見た遠景ですよー』といった風な景色──てきとーにビルがあり、てきとーにマンションがあり、少し目を凝らして遠くを見れば、高速かそれとも電車の架線と思しきもの──が見える。
奇妙なことに気づいた。
音がしない。
いわゆる街の喧騒というものが一切聞こえてこない。
不安になり、ふたつの犬神家の隙間を通って手すりから周囲を見ようとした。
ベランダの壁面に、上半身たちが"いた"壁に掴まってこちらを見上げている。
……目があった、笑いかけられた。
──目が覚めた。
ものごっつい悲鳴をあげて、というか自分の悲鳴で目が覚めた。 -
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もしかして、間のって反映されてない? -
こんな夢を見た
朝、目が覚めると知らない部屋にいた
これまでのような現実味の無い──よくわからないオフィスの一室や、ゾンビのいるホテルルームなどとは違い──どこにでもありそうな賃貸のワンルームである
フローリングの床、低いテーブル──いまの子は"ちゃぶ台"と言ったら通じるかな──28インチTVとTV台、サーキュレーター……他にも色々と目につくが、『平均的な独身世帯の部屋を思い浮かべてくれ』と言われた時に想像するような部屋である
『私』はベッドの上で室内を見渡してから、自分の身体を見る
男性、年齢は不明──たぶん三十代半ばくらいか──体毛が薄く、あまり筋肉質ではない……つまりは『私』ではない
顔は……わからない。室内を見渡しても鏡の類いは見当たらない、夢の中とはいえ念の入ったことだ
とりあえずベッドから降りカーテン(黒)を開き窓を開けてみようと思い、その通りにした
…………………犬神家がいた