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もしかして、間のって反映されてない? -
いかにも『はいはい、ある程度の都会のベランダから見た遠景ですよー』といった風な景色──てきとーにビルがあり、てきとーにマンションがあり、少し目を凝らして遠くを見れば、高速かそれとも電車の架線と思しきもの──が見える。
奇妙なことに気づいた。
音がしない。
いわゆる街の喧騒というものが一切聞こえてこない。
不安になり、ふたつの犬神家の隙間を通って手すりから周囲を見ようとした。
ベランダの壁面に、上半身たちが"いた"壁に掴まってこちらを見上げている。
……目があった、笑いかけられた。
──目が覚めた。
ものごっつい悲鳴をあげて、というか自分の悲鳴で目が覚めた。