• KUGJP48月13日
    祖母の母校であり、ずっと通いたかった進学校への入学が決まった年はほんとうに嬉しかった。

    でも、勉強がついていけなくて、友達とも上手くやれなくて、ほかにも色々とあって「自分は家族に世話をさせて、迷惑をかけて、金も時間も感情も使わせている」と思った時期がある。

    ある日の学校の帰り、眠りながら凍死することを思った。
    小遣いで買った睡眠薬のケースを見て苦しくなって泣いて、結局迎えに来てくれた母の車の後部座席に乗って帰ったのを今でも鮮烈に覚えてる。

    大人になって自分でもう稼げて、大切な人が居て、幸せになったはずなのに、たまに時間が出来るとふと「自分は不要な、周囲に害ある人間である」と思う。あの日にまだ囚われる。