• YhRQRD9月25日
    ついに推しが夢に出てくるようになってしまった。
    狭い現実世界で生き、深い空間記憶力がある私には、夢の中にも決まった世界がある。路線、校舎、街並み、大抵変わりない。基本的に昔よく行っていた場所が参照元になっている。そしていつも私は現在の記憶を保有して、夢の私に没入する。
    有り体に。よく架空の学生の夢を見る。
    夢の中の私は他者から向けられた感情に異様に肯定的だ。現実には、いつも酷く煩わされながらも無視していたこと。いつも私は気持ち悪いなと思いながら、夢のするがまま経緯を体感していた。私が気持ち悪くても、夢の私はそれを肯定的に受け入れているからだ。それを見た後は脳が満足して、体調がよくなる。
    それで、推しが出てきたのだ。私は初めて後悔した。かわいいし、体温があるし、手をつながせてくれるし、声も同じだ。実に恥ずかしい。
    どちらの私が嘘なのだろうか?考えずにいられない。