• ドドドドドド……
    軽快なリズムで飛空艇のエンジンが歌う。
    ビーナスはレモン色の髪を風になびかせながら、複雑な表情で笑った。
    「そうも言えるし、そうでないとも言える……。とにかく今は、俺たちと来てくれてありがとう、高田」
    濡れた青い瞳が青空に映えた。