• 「いや、なんでもないよ。話を続けて」と高田。
    「ハタケヤマは人類のマッシュルームに対する根源的な恐怖を利用した。それはアダムとイヴから桃を奪うことと同義。私を媒介として全ての人間の阿頼耶識に作用する儀式を遂行した。その結果、私という自我は世界に拡散して、真識を持つあらゆる存在に作用したの。だけど、新たなるイヴとしての私は……」
    そこで武装ハルカは力尽きて倒れた。妄言なのか、なにか大切なことを伝えようとしていたのか……。