• ある日、私は神になってしまった。特別な力が使えるわけじゃないし、世界を創造した覚えもない。もちろんアヤシイ宗教に入ってもいない。ただ外を歩くと有難そうに拝まれてちょっと落ち着かないかんじがするだけ。

    「アナタのおかげで痩せられました!」
    「アナタのおかげで力強くなれました!」
    「アナタのおかげで美肌になりました!」

    何をしたわけでもないのに感謝されて拝まれて少し気味が悪い気もしたが、実は満更でもない。花が咲きそうな気分だ。

    ーーーそれはいけない!早く茹でないと!

    茹でる?と疑問に思ったときには既に熱湯の中。その次は白くて固い床の上。私は神なんだぞ!抗議するも容赦なくマヨネーズをかけられる。どうしてこうなった。
返信の受付は終了いたしました。