畠中恵さんの｢猫君｣。２０年生きた猫がなると言われてる猫又、その猫又に成りたての、みかんと言う名前の猫が主人公のお江戸ファンタジー。新米猫又が集まる猫宿(全寮制の学校みたいなもの)で仲間と勉強したり、トラブルを解決していく話で、意地悪してくる奴もいるけど、湿っぽくはならない。一話々をもっとじっくり読みたかったから、短編集なのが個人的には残念。特に最後の前後編は、これだけで１冊出して欲しかった。