• 「そんなに遠慮してたらもったいないよ。もっと好きに生きようよ!」そう言う彼女の笑顔が眩しい。まるで真昼の太陽を直で見てしまった時のように、目が痛くて俯いてしまった。──そう、励ますだけなら簡単なんだ。今まで出会った人達もそうだった。結局自分が一番大切だから、道を見失った人間を励ます自分に酔いしれているんだ。……こんな捻くれてしまった自分は、もう明るい世界には行けないのだろうか。「……私も昔は暗いだけだったの。でもそんな私も変われたから。変えてくれるきっかけをくれた人が居たから。……だから貴女も大丈夫」差し出された手。戸惑った私の手を無理矢理引っ張って引き上げて。「一緒に行こう!」
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