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正直かなり好きです。ありがとうございました。 -
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恐縮です。こちらこそ、ありがとうございます。 -
控えめなノックの音に気づき、部屋のドアを開けるが、誰もいない。「あのぅ…」足元から聞こえた小さな声の方を見れば、なぜかハリネズミが行儀良くこちらを見ている。
「泊めてもらえませんか?」
ダメだ、俺はきっと疲れているんだ。こんなに突然はっきりとした幻覚を見る自分に怯える。ハリネズミはそんな俺に構わず、にっこりしてシュークリームを取り出した。
「これ、ささやかですがお土産です」
シュークリームは俺の好物だ。
もうダメだった。涙が頬をつたう。俺はハリネズミに知り合いはいないが、このハリネズミの瞳はよく知っている。それに、声が…おととし亡くなった婚約者そっくりだった。
「おかえり」
「あれ、もうバレちゃったか」
「当たり前だろ」
彼女はハリネズミに転生していた。