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「ハッハー、君には難解すぎたかな。」
得意満面なホームズ。白々しく、
「いったいどうなっているんだ。」
とぼけた応対をするのは、慣れてきた。
ヒントをチラつかせながら散々こねくり回して、僕にいわせたいのだろう。
「共通点?ドイツか!」
ワトソン -
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甘い紅茶、クセのない品の良いチョコレート、美しい音楽、人々の笑い声が鬱蒼とした気温を晴れやかにする国か。エイディブルフラワーを好む英国人にも和む、特にホームズはピッタリだろう。
ホームズの分までコーヒーを飲む。角砂糖は緊急用に常備しているんだよ。僕は医師だからね。
ワトソン
※花を召し上がるときは、食用と観賞用及び作用に(疾患がある人は特に)注意してください。 -
気を取り戻すために、無造作に置かれたロンドン・タイムズを読もうと取り上げると下からチョコレートの箱がみえた。金の縁どりをした漆黒の小さな箱にDEMELの文字が目に入る。めったに目にかかれないチョコレートだ。早速、1ついただきま、空だ。
大きくため息をつくとホームズが期待した目でニコニコしている。
呆れて下に行き、ハドソン夫人にコーヒーを入れてもらい部屋に運んだ。
ホームズ、ドイツに行きたいなら話してくれよ。
ワトソン