• 俯いたままでいると、ゼノが「ははっ」と楽しそうに笑った。心の中を見透かされているような気がして、シオンはますます何も言えなくなってしまう。
    「シオン、着いたよ」
    気が付くと、目的地に到着していた。目の前に広がるカモミールの花畑。