• 一瞬、ゼノの瞳が妖しく光ったような気がして、シオンは食べかけのサンドイッチを地面に落としてしまった。
    「……どうしたんだい、シオン」
    いつもと変わらない優しい声。なのに、どうして。──怖い。そう感じてしまうのだろうか。