• 「行こう、シオン」と業を煮やした様子のゼノに腕を掴まれる。
    「で、でも……この人……怪我をしてる、から」
    ゼノの鋭い眼光に気圧されながらも、シオンはしどろもどろに言葉を紡いだ。ゼノは苦虫を噛み潰したような表情で「彼らと関わってはいけない」と呟く。