• 「いいや、ダメだ。そろそろ帰らないと、君を連れ出したことに爺やから僕が大目玉をくらってしまう」
    爺やとはあの時駆けて追いかけて来ていた執事のことだ。
    「でも……」
    翼の人を振り返ると、どこか呆れたように、どこか諦めたように首を振った。
    「行きな、嬢ちゃん。……空は繋がっているさ」
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