• 流れる涙をシオンは我慢できなかった。しかし、ゼノにも逆らえなかった。……その夕方、シオンはひとり屋敷の窓から空を眺めて思う。空の上はどうなっているのだろう? あの翼を持った人はどうなったのだろう? また、自由になりたいという思いにとらわれた。