• 「いいから早くシオンをこっちに返して」とゼノは冷たく言った。
    自分が惚れていた彼は、どこへ行ってしまったのだろうか。今の彼は怖い。何かにとり憑かれていると言っても過言ではない。
    シオンは不安げにゼノの様子を見た。