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これ、鬼首村っていう村が出るんですけど、先月「悪魔の手毬唄」を読んだので無関係とは分かっていても作中の地名が同じだ〜!って楽しくなった。
「悪魔の手毬唄」もとても良かった。こっちは手毬唄になぞらえた見立て殺人もの。作者曰く「獄門島」の経験を経てさらにブラッシュアップしたものらしい。個人的には「獄門島」の方が、短歌になぞらえた殺人風景に一種の耽美さを覚えたのと真犯人の意外性等で好きではあるけど、作者的には「悪魔の手毬唄」が傑作らしい。自分が最も書きたかった見立て殺人を書けたとか。こういう作者の後書きとか当時の雑誌の記事等付録が充実してるので、長編読むなら『横溝正史自薦集』がおすすめです。
やっぱり金田一シリーズは面白い… -
何を言ってもネタバレになるから深掘り出来ないけどとても面白い話だった。とある令嬢を巡ってお屋敷で起きた首切り殺人事件。その裏には先祖から伝わる様々な因縁が絡み合っており、ただでさえ薄らと互いに憎しみ合っていた屋敷の人々はますます疑心暗鬼に陥る。
中盤からは馴染みの金田一耕助が登場する。金田一とは別の人物の視点で進められるので、どういう推理をしているのか、ニコニコした表情の裏で何を思っているのか、探偵の腹の底が読めないのも面白かった。
これはネタバレギリギリですけど最近ドラマ化したmediumとかが好きな人は好きだと思う。